

鎌倉小町が「三河屋」という屋号で豆腐づくりをはじめたのは明治37年。創業者は生まれつき体が弱く、病気がちの少年時代を送りました。そんな創業者が豆腐のもつ栄養に気づき、より多くの人々に豆腐のおいしさと素晴らしさを広めたいと思って創業したのが、鎌倉小町の前進である「三河屋」です。
平塚市で産声を上げたこの豆腐屋はひとつひとつ決して手を抜かない豆腐づくりと、毎日食卓に並んでも食べ飽きない豆腐をつくる「おとうふやさん」として、地域の人々に愛されてきました。 その陰には、高い品質の豆腐を提供するために工夫に工夫を重ねた職人達の努力と、彼らの経験や勘を数値化し忠実に再現するために、飽くなき改善を繰り返した設備の充実があったのです。
平成12年、三河屋も含めたオリジナルブランド「鎌倉小町」を立ち上げてからも、その豆腐づくりの心と技術は職人たちによって引き継がれ、実に百年以上もの間、多くの人々に愛されてきたのです。

常に美味しい豆腐を提供するために、鎌倉小町の豆腐には素材も水も、厳選したものを使用しています。原料の大豆については、もちろん国産大豆を100%用いていますが、毎年複数の産地から候補を選び、実際に豆腐を作ってみて、凝固の具合、味、風味など最も良質な出来の大豆を使用するようにしています。 見た目や粒の大きさなど、選別のポイントはありますが、やはりほんとうにいい大豆を選ぶには、実際に豆腐にしてみないとわからないのです。
また、季節によって、その日の気候によって、大豆の漬け時間や生呉の炊き方、にがりの添加量を変更。さらに豆乳を固める過程においても、20年前には一部の職人しかできなかった「高温豆乳のにがり寄せ」を量産できるようにするなど、実際に豆腐づくりの行程においても職人の手から手へ、日々研鑽を続け理想の味を追い求めることで、現在の味や風味を引き出せるようになったのです。
そのような手間と時間をかけ作られた「鎌倉小町」の豆腐は、近年みられる濃厚なだけの豆腐ではなく、大豆の風味が立った、大豆本来の甘みやおいしさを楽しめるみずみずしい豆腐になりました。その味は「一度食べたらほかの豆腐は食べられない」「調味料にも負けないしっかりとした風味がやめられない」という意見をお客様からいただくほど。まさにひとつひとつの商品が、豆腐づくりへの情熱から生み出された逸品といえるでしょう。

創業当時から変わらず、鎌倉小町が伝えたいのはお客様に「大豆食品を美味しく食べて健康でいてほしい」ということ。現在、鎌倉小町がプロデュースする大豆製品は、各種豆腐をはじめとしてスイーツから惣菜まで約100種類以上。その開発力を生かして、既成概念にとらわることなく、大豆の世界を広げています。
2009年には、鎌倉本店にて「おとうふバーグ」を販売開始。鎌倉小町の豆腐に、朝じめの古白鶏にイベリコ豚を加えた名物・おとうふバーグや、できたての豆腐のおつまみなど家庭ではなかなか味わえない手の込んだ豆腐料理を味わうことができます。
さまざまな角度から大豆の世界を広げてゆく鎌倉小町。その活動の根底には百余年受け継がれてきた「最良のものを最良の状態で味わってほしい」という豆腐づくりへの想いが常に流れているのです。